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カリスマ・営業コンサル=神城豊です。
ライザップグループが70億の赤字って何でやねん?
「結果にコミット」で有名なライザップグループが70億円の赤字を急に出して話題になっている。今朝の羽鳥慎一のモーニングショーで詳しく解説していたが、ライザップグループって、そんなに色々な業種の会社を買収(M&A)していたのか・・・とビックリした。
私の勝手なイメージでは「ライザップ」と言えば、まず使用前使用後のテレビCMの「トレーナーが付きっきりの、ダイエット」か、同じく英会話、ゴルフくらいなのか、だったが、ジーンズなどのアパレルや家庭用インテリア、はては「漫画」まで業態を広げてM&Aしまくっているとは知らなかった。
数年で売上は急成長したが、雑多な業種を買い漁って、収拾がつかなくなったのが実態の様だ。
ライザップの瀬戸健社長って、なかなか興味深い人物だ。羽鳥慎一モーニングの解説によれば、
☜ライザップ・瀬戸健社長
この瀬戸社長は幼稚園児の頃から「体を鍛える」ことに興味があったり、高校の時、告白された太った彼女のダイエットランニングに寄り添っていたりと、その想いの中核が今の「ライザップ」の「寄り添うトレーナー」に繋がっている、というのは「なるほど、大したもんだね」と感心させられた。
ただやはり「身の丈を無視した「急成長」は破綻を招く」を地で行っており、反面教師にすべきだ。
でも、この瀬戸健社長の素晴らしいところは、元カルビー松本会長を三顧の礼で招き、彼の苦言をそのまま受け入れてることろだね。
☜元カルビー松本会長
つまり、この赤字転落の本質的原因である「無節操な合併M&Aは凍結し、不採算事業からは撤退する」ことを決意し、公の場で素直に非を認め、お詫びをし、悔い改めるところなんぞは、なかなか凡夫には真似できない決断力と素直さだ。
瀬戸健社長自身が反省している様に
「買収した会社の再建を疎かにし、立ち直らせる前に、次々と新たな会社を買収し過ぎた。そして本業を見失いかけた。」
ここに思いを致せるのは、松本氏の眼力と行動力、直言力に負うところも大きいのだろうが、瀬戸健社長本人の本質的な資質もデカい。
やはり、間違えたら、なるべく早く「原点に立ち返り」、自分と状況を客観視(メガポジション)し「正しいあるべき姿」に戻ること、これが何より大切だ。
会社やグループを大きくしていくこと自体は事業家をして決して悪いことではなく、寧ろ賞賛されることだ。より多くの人を幸せにする、とうい大目的のためには。
但し、自分の器、身の丈以上に急激に大きくすると、一気に共倒れしてしまう。なので自分自身の器が大きくなり、身の丈も伸びた段階で、徐々に自分の成長に合わせてビジネスも大きくしていかないと「安定した成長」は望めない。
まさに「急がば回れ」「身の丈に合う服を着ろ」である。
これは「個人のビジネスや生活」にも全く当てはまる。
例えば、自分の支払い能力(身の丈)を超えた借金をして借金地獄にハマる人などは典型例だろう。
そんな私も若い頃には「身の丈」を無視した結婚が破綻したり、無理な投資が
たたり倒産したり、超大型商談を一人でとりまとめ様と頑張り過ぎて病に倒れたりと散々な目に会ってきた。
なので、私の今の重要な人生訓の1つに
というものがある。
ここで誤解して欲しくないのが
身の丈(今の実力)を遥かに超えた「夢をみて」稀有壮大な「志」を立てることは大いに良いことで、是非そうすべきである、という点だ。
そう「夢、目標」は「アイツ馬鹿じゃねえ?」と思われるくらい壮大で高いレベルのものの方が良い。
但し、その「夢・目標」を実力もないのに即座に現実化しようと「身の丈を無視して無理やり実現しようとすると」【必ず破綻】するので要注意である。
どんなことでも、特に、それが大きくて大切なことであればあるほど、時間をある程度かけて自分の器も大きくしつつ「実現のための計画を立て」ゆっくりと熟成させながら「達成」した方が、足腰が強いモノになる。
どんなに大きなお城を建てても、短い期間で慌てて作ったお城は「基盤が弱く、肝心な柱や骨格も定まっておらず」ちょっとした暴風雨ですぐに倒れ崩壊してしまう。
堅牢で立派なお城を作るには、しっかりした「設計」と、じっくりと「施工する」ことが必須である。
繰り返すと、
自分の「身の丈」を知り、大きな夢を持ちつつも、じっくりと育てて達成する、ことは、
あなた個人の「人生」にも大いに当てはまる。
人生の節目で大事なターニングポイントと言えば
・就職 ・結婚 ・出産 ・定年
などが挙げられるが、全てに渡って「急いては事を仕損じる」し「あなたの身の丈に合ったモノ」にすべきだ。
「自分の今の身の丈」を知りつつ、それを日々大きく「成長」させていきましょう!
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