あなたの【売上アップ請負人】の
カリスマ・営業コンサル=神城豊です。
AI(人工知能)、ビッグデータ、Iot、ロボット、VRなど、ITの技術進歩とSNSの社会的な広がりは目を見張るだかりだ。
特にAIは、ご存知の通りコンピュータのプログラムが自動的に「自ら学習する」ディープラーニングの発展で、どこまで人間の知性に迫るのかが話題になっている。
一説によれば「2045年には、コンピュータが人間の知性を完全に凌駕する「シンギュラリティー(技術的特異点」がやってくると言う。
これだけだと「何のこと?」「ああ、チェスや将棋でコンピュータ(AI)が人間を負かしちゃう奴が凄くなるってこと?」レベルの反応しか無いかもしれない。
しかし、
10年後にAIが我々の仕事(職種)の半分以上を奪っていく・・・
と聞けば、あなたも私も「他人事」ではない。
人工知能(AI)の権威である英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授によれば
米国職種702種類を対象に
10年後には約47%の職種がAIに取って代わられる。
と予測している。
と言うより、米国ではビッグデータ+AI」技術で、すでに既存の職業が、AI化されている現実がある。
代表例が「医療診断」の分野で、IBMが開発した「ワトソン」というAIコンピュータを駆使し「数百万件」もの「臨床データ」を比較・解析し、癌患者に最適の治療方法を提案し成功ているそうだ。
また弁護士助手のパラリーガルや契約・特許専門の弁護士業務はAIコンピュータに「既に取って代わられている」のが現実だ。
もっと分かり易い事例で言えば
AIコンピュータ化による「自動運転」だろう。
「自動運転」は、IT技術だけではなく「社会制度(法律、規範等)」や「人間の心理」的な側面も含めた「改革」が必要だが
ある時点から急速に広がりを見せる可能性が高いと思う。丁度、ガラ携が、一瞬の間にスマホに駆逐された様に・・・
「自動運転」が当たり前の世の中になると、当然「タクシー運転者」や物流の「トラック運転手」は全てAI化され人は不要になる時代がやがて到来するだろう。
現在では「トラックドライバー」の人手不足、で物流会社は頭を痛めているが、10年後には「笑い話」になっているかもしれない。
◆営業をAI型ロボットが肩代わりする日
ある研究によれば、10~20年以内に「AI」に取って代わられる職種の1位は「販売員」(お店の売り子さん)と、我々「セールスマン」が4位とのことだ。
10年後にAI化される可能性の高い職種ランキング
1.小売店販売員
2.会計士
3.一番事務員
4.セールスマン
5.一般秘書
6.飲食カウンター接客係
7.商店レジ打ち係や切符販売員
8.箱詰め積み降ろしなどの作業員
9.帳簿係などの金融取引記録保全員
10.大型トラック・ローリー車の運転手
11.コールセンター案内係
12.乗用車・タクシー・バンの運転手
13.中央官庁職員など上級公務員
14.調理人(料理人の下で働く人)
15.ビル管理人
(出典:週刊ダイヤモンド)
「エッ!! 10年後に営業職って全部AIロボットに置き換えられて、オイラ失業かい!!」
と、そう慌てないで下さい。
そういう「可能性」がある。というお話ですので。
でもね、20年、30年後のスパンで考えれば「消えていく職種」と、新たに生まれる職業が、人類が過去に経験したことがないスケールで起こることは、ほぼ間違いないと思っておいた方が良いです。
では、10年後も消えず、AI化されずらい職種とは何でしょうか?
1.弁護士
2.プロデューサー
3.医師
4.宗教家
5.経営コンサルタント
6.バーテンダー
7.音楽アーティスト
8.教師
9.カウンセラー
10.デザイナー
(出典:プレジデントオンライン)
といった職種だそうです。
これも色々な見方があり「弁護士」「バーテンダ」も無くなりやすいという主張もありますので、あくまで「目安」の一つでしかありません。
具体的な「職種」に注目するのではなく、
【「将来AI化されづらい職種」の共通点は何か?】
に注目すべきです。
それは
「独創的な創造性」と「対人関係力」です。
もう一つ上げると「高度な判断力、決断力」を伴い「大きな公的な責任ある」業務・・・例えば大統領や総理大臣、会社社長等
50年、100年後は、分かりませんが、現在と近未来(10~20年後)のAIが最も得意とする分野の1つは
「過去、現在の膨大なデータ、情報」を一瞬で集め、比較分析し「最適解」を出す事。
でしょう。
逆に言えば
「今まで無かった全く新しいアイデアやビジネスモデル」の構築
「従来の常識を根底から覆す理論を考え出す事」
とか「オリジナリティー」溢れ「創造的な芸術作品」を生み出す事
など「新しいこと」を考え創造することは、今のところ、AIはあまり得意とは言えないのでしょう。
また、相手の複雑な心情を察して対応すること。つまり「人間の感情」に共感し、感動させたり、共感を呼ぶこと。
AI化されない「キーワード」は
「オリジナルな創造力」
「対人共感力」
です。
しつこいですが、こういった「クリエイティブ」や「対人能力」の分野は、今でもAIで多少は対応できますが、まだ初期の赤ちゃんレベルだというだけで、将来的にどれだけ進化するかは、神のみぞ知る、ということです。
◆従って、
我々営業マンもセールスの分野で
「自分の頭をフル回転させ」営業戦略を考え
「お客様の身になって、共感を呼べる」営業をすること
この2つを常に強く意識していれば、たとえ10年後AIロボットが職場にやって来ても怖くないはずです。
いや、むしろ「AIロボット」を活用して「より高度でハイブリッドな営業活動」が出来る様になることを目指すべきです。
人類の歴史を振り返っても「大きな社会変革」の時は「消滅する職種」と「新たに頭角を現す人々」の入れ替わりを経て人類全体が「発展」してきた、と言えます。
例えば「産業革命」の時代にラッダイト運動※が起こったように。
また、トップ営業マンになる為には今でもとても重要なことだが
御用聞き営業ではなく「コンサルタント」「提案型」営業の比率を、増やしていくこと。
営業とは言え「体力勝負」ではなく「マーケティング能力」の高い「営業マン」を目指す事。
こうした、より高次元な「未来型・営業マン」を目標とすれば、シンギュラリテーが到来し、AIロボットが登場しても
慌てず、騒がず、彼らと協業するか部下に出来るであろう。
それと、こうしたIT技術が「どれだけ進んでいるのか」の情報を日々出来るだけ収集し、最新のIT機器やサービスを積極的に体感しておくことも大切だ。
(注釈と、余談的独り言)
※「ラッダイト運動」とは、今から約200年前(19世紀初頭)産業革命を切っ掛けに、大規模な「機械化」により「失業」を怖れた手工業や単純労働者が機械をぶち壊す「機械破壊運動」のこと。
現代でも既にIT技術の飛躍的発展により「職を奪われる」として、そうしたハイテク技術の開発を阻止し、利用を控えよう
という「ネオ・ラッダイト」と呼ばれる運動がある。
◆しかし、私見だがコンピュータ、IT技術の飛躍的な進歩発展と、それに伴う大きな社会構造の変化は、もはや誰にも止められず進んで行くんだと思う。
それが「人が神を超える存在を創り出す」SFのレベルまで来るまでは、留まることろを知らずに技術の進歩は進むであろう。
なぜなら、人類はそうやって発展してきたし、そうした本能は止められないからだ。
そういう前提に立つなら、AI等の技術進化を怖れたり、煙たがったりせずに、むしろそれを巧みに「取り入れて」利用出来うる自分を作り上げた方が「時代の大きな潮流」に乗り幸せに成功する確率はグッと増すはずだ。
◆また「シンギュラリティー」(技術的特異点)で、あまり触れらておらず、私が注目したいのは(素人ながら)下記の2点だ。
第一に「軍事目的」と、IT発展の関連性。つまり、今でもハイテク兵器や、サイバー攻撃といった言葉が当たり前の様にニュースで流れるが、シンギュラリテーを迎えるまで、軍事にどこまで利用され、活用されるのか?という疑問点だ。
多くの技術的な発展が「軍事」と「色ごと」を、大きな動機として発展してきたことを考えれば、軍事にどう利用されるのか、それはまともなモノなのか、、とても興味深い。
例えば「AIロボット兵士」同志が戦場で戦うことなど、今はSF映画の世界だけだが、10年後には当たり前になっているのだろうか?
第二に「生命工学」つまり「Ips細胞」や「クローン技術」「DNAのゲノム解析」など、人の生命に直接関わる「サイエンス」とITテクノロジーが、融合したり相互にどういった影響を与え合うのか、も極めて興味深い。
おそらく私自身はもう、この世にいないだろうが50年後、どんな世界になっているのか、とてもワクワクし、楽しい気分になって来る。
👉 前回ページ