☚剣豪「宮本武蔵」二刀流
おはようございます!
【あなたの売上アップ】請負人の神城豊です。
前々回のテーマで
「状況の全体を客観視する眼」を持つこと
「もう一人のあなたが、上空から全体を見ている」感覚
を持つことの大切さをお伝えしました。
例えば、あなたが「対面営業」している時
×新人の営業マンは、自分の手元の資料を読む
のに精一杯で、お客様の「反応」まで
気が回らない(=見ていない)ことが多いです。
〇5年くらいのキャリアがある営業マンですと
自分の手元の資料は「ほとんど見ずに」
お相手の「目や動作」に70~80%
意識が行っています。
◎一流の営業マンになると
あなたと、お客様の「全体像」を
もう一人の自分が俯瞰するイメージを
持って商談を進めています。
◆かの剣豪「宮本武蔵」が「五輪の書」で
「観の眼、見の眼」(カンのメ、ケンのメ)という
生きるか死ぬかの真剣勝負の際に
相手の剣先の動きや目先の動きに注視する「見の眼」と
対峙している敵と、自分も含んだ「全体を観ている」
「観の眼」の両方があり、
「見の眼弱くし、観の眼を強くする」ことが
勝利する秘訣だ。
といったことを説いています。
また「観の眼」は「心の眼」であり
「見の眼」は、実際のマナコで見ているモノだ。
と、
かつ、この「観・見の眼」は
一対一の勝負でも、大勢で戦うイクサでも
同じように大切な心得だ。
とも説いています。
◆剣豪、宮本武蔵が説いていることと
全く同じことが「営業シーン」でも活きてきます。
まあ、何も「営業の場合」は、上手く行かなくても
命まで取られることはないので
リラックスして「観・見の眼」を養ってみて下さい!
兵法の眼付と云ふ事
(原文)
眼の付け様は、大きに広く付るなり。観見の二つあり、観の目つよく、見の目よわく、
遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、兵法の専なり。
敵の太刀を知り、聊いささかも敵の太刀を見ずと云事、兵法の大事なり。工夫あるべし。
此眼付、小さき兵法にも、大なる兵法にも同じ事なり。
目の玉動かずして、両脇を見ること肝要なり。
か様のこと、急がしき時、俄にわきまへがたし。
此書付を覚え、常住此眼付になりて、何事にも眼付のかはらざる処、能々吟味有べきものなり。
(現代語訳)
兵法には、敵に対して目付めつけということがある。
それは、視野を大きく広く見ることである。
目付には、観かんと見けんの二つの目付がある。
観は心で見て、見は眼まなこで見る事である。
兵法では、心で察知するということを重要視して、
実際に目で見ることはその次ぎにし、近いところも遠いところも同様に感じなくてはならない。
敵の太刀の振られようを察知し、それをいちいち見なくとも良いようにすることが重要だ。工夫せよ。
この目付の重要さは一対一でも多数同志(あるいは一対多数)の戦いでも同様だ。目玉を動かさないで両脇を見るようにせよ。これは戦況がせわしくなると出来なくなる。よってこの書き付けを覚えておいて、常にこの目付を取り、どんな状況でもそれを忘れてはならない。よくよく吟味せよ。